• 投稿日：2019.10.04
• 更新日：2020.04.27

派遣ワークは扶養内でできる？その条件について

家計の足しにするため、派遣で働きに出ようとしている人は多いでしょう。

しかし、あまり稼ぎすぎてしまうとパートナーの扶養から外れてしまい、税金や社会保険料の負担が大きくなってしまいます。そうなると、あまり家計の収入増加は見込めません。

できれば、パートナーの扶養内で働きたいところです。

ここでは、扶養内で派遣ワークをする方法について解説していきます。

扶養内で派遣の仕事をすることはできるのか？

パートナーの扶養に入ったまま働くメリットと、条件について見ていきましょう。

扶養内で働くことのメリット

働いて一定の所得を得ている人は、所得税や住民税などの税金が課税されます。

しかし、パートナーの扶養に入っている場合には所得が少ないため、所得税は課税されません。所得金額によっては、住民税も課税されずに済みます。

働いて得た収入がまるまる、家計の収入になるのが大きなメリットです。

また、正社員などフルタイムで働いている人の多くは、社会保険に加入していることでしょう。フルタイムでなくても、労働時間によっては社会保険への加入義務があり、厚生年金保険料や健康保険料が給与から天引きされます。

社会保険へ加入していない場合には、国民健康保険や国民年金に加入しなければなりません。
いずれの場合も、大きな負担になります。

これに対してパートナーの扶養内で働けば、社会保険料の負担はありません。

パートナーの勤務先によっては、扶養家族がいる社員に扶養手当を支給している場合もあるでしょう。

具体的な内容は勤務先により異なりますが、扶養に入ったままであれば、これまで通り手当は支給されます。

派遣労働における扶養控除の条件

扶養に入れるかどうかは、収入額で基準が設けられています。

年収が103万円以下なら本人に所得税がかかりません。パートナーの配偶者控除もこれまで通り適用されます。

配偶者控除の基準からはみ出してしまっても、パートナーに適用される控除がまるっきりなくなるわけではありません。

年収額が150万円以下なら配偶者控除の代わりに、配偶者特別控除が適用されます。
配偶者特別控除は、配偶者の年収額が増えるに従って控除額が減っていく仕組みです。
150万円を超えるとゼロになります。

社会保険の場合には所得税と基準が異なり、扶養に入れるのは年収額が130万円以下です。
ただし、本人が自分の勤務先で社会保険加入の対象になってしまうと、扶養には入れません。

扶養内で派遣労働をする

扶養内で派遣労働するには、年収額や労働時間などに注意しなければなりません。

そのためにはどうすればいいのか見ていきましょう。

扶養内で働く際の注意点

派遣で働く人の中には、パートナーの扶養内で働きたいと考えている人もいれば、できるだけ多く稼ぎたいと考えている人もいます。

そのため、面接の際に「扶養内で働きたい」旨をきちんと派遣会社に伝えておきましょう。

そうすれば派遣会社の方では、可能な範囲内で就業時間の短い派遣先や就業時間の融通が利く派遣先を紹介してくれます。

また、残業のことも考慮しておかなければなりません。
提示された就業時間通りなら、扶養内に収まる場合でも残業で収入が増えてしまうこともあります。そのため、なるべく残業が少ない派遣先を希望することも伝えておきましょう。

派遣会社選びのポイント

派遣で働いている人の中には、複数の派遣会社に登録している人も多いです。

すぐに希望に合う派遣先が紹介されれば、1社だけで済みます。

しかし、多くの人はなかなか希望に合う派遣先が見つからずに、何社もの派遣会社に登録しているのです。そのため、派遣会社選びでは希望に合う派遣先を紹介してくれるかどうかが重要になります。

派遣会社が扱っている仕事の職種や件数などをチェックしておきましょう。

自分が希望する職種や、条件の近い仕事を多く扱っている派遣会社なら、すぐ仕事が見つかるかもしれません。また取り扱っている仕事の件数が多ければ、希望に合う仕事も見つかりやすいです。

派遣会社のフォロー体制についてもチェックしておきましょう。
フォロー体制が充実している派遣会社なら、労働環境改善のために派遣先と交渉などを行ってくれます。

他に、給料や福利厚生も大事です。
特に交通費が支給されるかどうかは、チェックしておきましょう。

給料は通常なら高ければ嬉しいわけですが、扶養内の額から超えてしまわないかどうかも、確認しておく必要があります。

派遣求人をインターネットで検索

派遣求人はインターネットで探すと、希望に合う求人が見つかりやすいです。

では、インターネットでの探し方について見ていきましょう。

扶養内で働ける派遣仕事

求人情報サイトには、直接雇用の求人だけでなく派遣求人も多数掲載されています。

求人数が多いので、主婦向けの派遣求人が見つかりやすいです。
スマホアプリをリリースしている求人情報サイトもあるため、手軽に求人情報をチェックできます。

また、求人情報サイトやアプリなどの場合には、求人を一覧表示にして条件や待遇などを見比べられるように作られているものが多いです。
扶養内で働けそうな求人をいくつかピックアップしてから、見比べてみることもできます。

Workinなら「扶養控除内OK」も探せる

・Workinではお仕事を探す際に、細かく条件を絞り込んで検索できる機能が備わっています。

「こだわりから探す」というところには「扶養控除内OK」という項目があり、「職種から探す」のところには「派遣」もあります。こうした機能を利用いただき、希望に合う求人探しに役立ててください。

他に「短時間OK」や「週3日以内の勤務OK」、「学校行事等考慮」などの項目もあります。
扶養控除内で働きたい場合はもちろんのこと、育児と両立したい人にとっても使いやすくなっています。

また、Workinには主婦向けの「派遣」や「扶養」についてのコラムも掲載しているので、扶養控除内で派遣の仕事を始められる場合は、ぜひ一度目を通してみてください。

まとめ

家計の足しにするために派遣で働く際には、パートナーの扶養から外れないかどうかが大事です。

所得税で扶養に入れる額である年収103万円と、社会保険で扶養に入れる額の年収130万円の基準を意識した上で、仕事を探しましょう。
特に社会保険の扶養から外れてしまうと、負担は大きくなります。

また、残業などで収入が増えると、扶養から外れる可能性があることも考慮しておきましょう。

面接時に扶養内で働きたいことを伝えておいたり、残業の少ないところに応募したりするのが無難です。

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