車好きならおすすめ!自動車整備士の仕事とは
自動車が好きで、自動車整備士を目指したいと考えたとき、具体的な仕事の内容が気になる方もいるのではないでしょうか。
同じ自動車整備士であっても、就職先や保有している資格によって業務内容に違いがあります。この記事では、自動車整備士の仕事について触れながら、整備士の資格についても詳しく紹介しています。
【目次】
自動車整備士とは?仕事内容について
ここでは、自動車整備士が行う主な業務と、自動車整備士に適しているタイプについて紹介します。
自動車の不具合を調べて整備する専門家
自動車の不具合を調べ、調査・整備を行うことが主な仕事となります。ガソリンスタンドやカーディーラー、自動車用品店などに併設されている整備工場では、日常的な点検や整備、オイルやタイヤ交換などを行います。
「認証工場」「指定工場」と呼ばれる整備工場では、分解整備(オーバーホール)を行い、車検なども担当しています。
就職先の整備工場によって業務に違いはありますが、自動車の「故障や事故を未然に防ぐ」役割を担っていることは共通しているのではないでしょうか。
自動車整備士技能検定の有資格者を「自動車整備士」と言い、資格取得に向けて勉強中の場合は「整備工」と呼ばれます。
自動車整備士に向いているタイプ
自動車整備士に向いているタイプは「自動車が好き」「機械いじりが好き」な人です。また、手先が器用で、細かな作業が得意な場合も、適していると考えられます。
自動車の所有者とやり取りを行う機会も多いので、一定のコミュニケーション能力も求められます。自動車のディーラーなどで働く場合には、自動車保険の販売を行うこともあります。
就職先によって、業務内容に大きな違いがあるため「整備士に専念する」「販売や接客業務も兼任する」など、希望を絞っておく必要があります。
自動車整備士の資格
自動車整備士には、資格の種類によって行える業務の内容に違いがあります。ここでは、それぞれの資格における特徴について紹介します。
一級自動車整備士
一級自動車整備士は、最も高い知識と技術が求められる資格で、自動車整備士を指導する立場に就くことが可能になります。マネジメント・管理職として、整備全体の進行管理なども担います。
ただし、一級自動車整備士の有資格者であっても、車検に関わる「完成検査」という業務は行えません。別途「自動車検査員」の資格を取得する必要があります。
検査員資格の受験には、二級もしくは一級の自動車整備士資格が必要となります。自動車検査員を目指す上でも、自動車整備士資格の取得を取得しなければなりません。
二級自動車整備士
二級自動車整備士は、三級では行えない業務も可能となり、自動車整備全般を担えるようになります。具体的には、足回りやエンジンの分解整備などが該当します。
二級自動車整備士資格を取得すると「整備士主任者」に就けるようになります。自動車検査員の受験資格を得るにも、主任者として1年以上の実務経験を積む必要があるため、二級以上の有資格者は、業務の幅が格段に広がると言えるでしょう。
三級自動車整備士
三級自動車整備士は、基本的な自動車整備を行える資格です。しかし、未経験者には受験資格が無いため、整備工場で1年以上実務経験を積む必要があります。
職業訓練校や自動車関係の専門学校などを卒業していれば、実務経験なしに受験資格が得られます。詳しくは、後述の自動車整備士になる方法を参照ください。
三級自動車整備士は、足回りやエンジンの分解整備を「単独で」行うことはできません。必ず一級または二級の有資格者の指導を仰ぐ必要があります。
三級自動車整備士には、以下の4種類があります。
・シャシ整備士
・ガソリン自動車整備士
・ディーゼル自動車整備士
・二輪自動車整備士
取得した資格に該当する車両でのみ、整備業務が可能となります。
特殊整備士
特殊整備士は、特定部位の自動車整備におけるスペシャリストの資格です。特殊整備士の資格を取得していない場合でも、一般的な整備であれば、二級整備士の資格で整備を行うことができます。
しかし、近年増加傾向にある電気自動車やハイブリッド車の整備なども担う場合、特殊整備士の資格は、専門的な技術や知識を持つ証明になります。
特殊整備士には、以下の3種類があります。
・自動車電気装置整備士
・自動車車体整備士
・自動車タイヤ整備士(※平成12年以降試験は実施されていない)
電気自動車やハイブリッド車の整備には「電気装置整備士」、高度な板金塗装を行うには「自動車車体整備士」の取得が有効です。
自動車整備士になる方法
自動車整備士は、未経験からでも就業可能な職業の一つです。ここでは、自動車整備士になる方法について紹介しています。
整備士の学校で学ぶ
自動車整備士になるには、整備士の学校で学ぶ方法があります。自動車整備に関する大学や専門学校、職業訓練校などを卒業していれば、実技試験が免除される点がメリットの一つです。
機械工学や電気工学、自動車工学などの学科が該当しており、三級課程や二級課程を修了すれば、実務経験無しで受験が可能になります。
卒業後は、整備工場や自動車販売店の採用試験を受け、整備士もしくは整備工として就職します。
就業を通じて、より高度な技術や知識を学び、二級整備士や一級整備士の取得によるキャリアアップも可能です。
整備工場で実務経験を積む
未経験者で、自動車整備に関する専門的な学校を卒業していない場合は、整備工場で整備工として実務経験を積み、自動車整備士を目指します。
1年以上の実務経験を積めば、三級の自動車整備士を受験する資格を得られるようになります。自動車整備士の求人は、有資格者以外の募集も多くあるため、未経験からでも就職が可能です。
Workin では、無資格・未経験からでも応募可能な自動車整備士の求人を取り扱っています。「こだわり検索」により、希望の条件を細かく設定でき、資格取得支援制度や研修制度の有無で絞り込めます。
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まとめ
自動車整備士の仕事は、自動車に乗る人の命を預かる大切な仕事です。専門的な知識や技術、豊富な経験が必要になります。
しかし、未経験からでも始めることができ、やる気次第ではキャリアアップを目指せる魅力もあります。自動車整備士を目指す際には、Workinを活用して、自分の希望に合う企業を探してみてはいかがでしょうか。
