派遣社員から正社員登用されるための5つの方法とポイント
派遣のメリットとして、プライベートの時間を確保しやすいことが挙げられますが、雇用が保証されていないため、正社員よりも不安定です。
若いうちは未経験でも次々と派遣先が見つかりやすいですが、年齢を重ねるにつれて選択肢が狭まってきます。それでいてキャリア形成も十分にできていないケースがほとんどです。収入も長い目で見ると正社員より少なくなります。
では、派遣から正社員として登用されるには、どのような方法があるのでしょうか。正社員になるメリットやデメリット、ポイントを紹介します。
【目次】
派遣から正社員になれる?
厚生労働省による2020年(令和2年)の「労働力調査」によると、非正規雇用の人数は2,090万人でした。そのうち、派遣として働いているのは138万人です。
非正規雇用のうち、「自分の都合のよい時間に働きたいから」という前向きな理由で選択しているのは186万人で、年々増加傾向にあります。これは、「正規の職員・従業員の仕事がないから」という後ろ向きな理由で選択している人数(112万人)以上です。
出典:「労働力調査(詳細集計)2020年(令和2年)平均結果の概要」(厚生労働省)
(https://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/nen/dt/pdf/ndtindex.pdf)
一方で、同じく厚生労働省による「一般職業紹介状況」によると、2021年(令和3年)2月における正社員の月間有効求人数は、約103万人となっています。その気になれば、正社員になれるチャンスはあると考えても良いでしょう。
出典:「一般職業紹介(令和3年2月)」(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000756588.pdf)
派遣から正社員になるメリット
派遣と正社員では雇用形態や待遇が異なるだけでなく、企業から求められる働きぶりも変わってきます。まずはメリットを知っておきましょう。
雇用が安定する
派遣から正社員になるメリットは「雇用の安定」です。正社員の雇用は基本的に無期限なので、長期に渡って働いているうちにキャリアが形成されていきます。それに伴って、昇給も見込めるでしょう。福利厚生が充実しているのも正社員ならではです。退職時には勤務年数に応じて退職金が支給されます。
キャリアアップや成長につながる
正社員になると、仕事の幅が広がり、自分の判断で進められることも増えていきます。責任は重大ですが、それだけやりがいもありますし、無事に完了すると達成感を得られるでしょう。
こうした経験は、自身の成長につながるだけでなく、キャリアアップの足掛かりにもなります。業務以外にも、研修や登用試験などキャリアアップの機会は数多く用意されているので、積極的に受けたいものです。
派遣から正社員になるデメリット
一方で、派遣から正社員になるのはデメリットもあります。それらについても知っておきましょう。
自由な働き方ができない
派遣であれば雇用契約を結んでいるのは派遣会社なので、派遣先の都合にかかわらず、自分のやりたい仕事を選んで、ライフスタイルに合わせた働き方ができます。
けれども、正社員になると企業の指示には必ず従わなければいけません。まったく未経験の部署に異動させられたり、遠方への転勤を命じられたりする場合もあります。
責任の範囲が広くなる
派遣のときは正社員の補助的な業務が中心でしたが、正社員になると重要なポジションを任せられるようになります。それだけ責任が重く、成果も求められるため、プレッシャーを感じるでしょう。
人間関係も濃密になるため、派遣のときは無縁だった飲み会や社内行事にも 参加しなければならない場合があり、人によってはストレスを感じるかもしれません。
派遣から正社員になる方法って?
派遣から正社員になるには、自ら応募したり、「正社員登用制度」や「紹介予定派遣」を利用したりする方法などがあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自ら正社員募集の求人に応募する
正社員になりたい企業に、直接応募する方法です。履歴書を用意して試験や面接を受けます。手間がかかりますし、履歴書や面接でしか自分をアピールする手段が無いため、ほかの方法よりも正社員になるのは大変です。その代わり、うまく行けば短期間で正社員になれる可能性があります。
派遣先で正社員を募集しているなら、派遣会社との契約が終了した後で応募すると、互いをよく知っているだけに、アピールしやすくなるかもしれません。
派遣先の正社員登用制度にチャレンジする
企業の中には派遣を含む非正規雇用の中から、正社員として登用する制度を設けているところがあります。興味があるなら詳細を確認してみましょう。例えば応募する権利の有無や、スケジュール、試験の内容、採用の時期などです。推薦が必要ならば、普段から自分を評価してくれる社員や上司に協力を仰ぎましょう。
ただし、派遣として働いている間は、契約を全うしなければならず、途中で正社員として採用されるのは、派遣会社に対する違反行為となります。正社員登用制度にチャレンジする際は、タイミングに気をつけましょう。あらかじめ派遣会社の担当者に一声かけておくと失礼になりません。
Workinでは、「社員登用有り」という条件で求人を検索できます。正社員登用制度のある派遣の求人を豊富に取り揃えているので、ぜひ活用してみてください。
紹介予定派遣を利用する
紹介予定派遣は、派遣先に直接雇用される前提で最長6ヶ月間、派遣として働く制度です。本人にとっては職場の雰囲気や人間関係が分かりますし、派遣先にとっては適性を見極められるので、いきなり採用するよりもミスマッチを防げるメリットがあります。派遣終了後に双方が合意すれば採用です。
また、常に派遣会社がサポートしてくれるので、一から応募するよりも手間を省けます。未経験でもチャレンジしやすいでしょう。
紹介予定派遣は派遣会社にもメリットがあります。採用に至れば派遣先から紹介料を受け取れるからです。その点では派遣先の正社員登用制度にチャレンジするよりもトラブルは少ないでしょう。
ただし、紹介予定派遣は必ずしも正社員で採用されるわけではありません。派遣先によっては契約社員として採用する場合があります。正社員と違って有期雇用であることが多く、ボーナスが出なかったり、福利厚生の対象外になったりするなど、待遇も低くなりがちです。紹介予定派遣で働くときは、最終的にどのような形で雇用されるのか確認しましょう。
ほかの派遣会社に変える
すべての派遣会社が、紹介予定派遣に積極的というわけではありません。取引先である企業の需要によって、紹介予定派遣を実施できない場合もあります。
自らアプローチしても紹介予定派遣の話が来なかったり、自身の意向とは異なる業種や職種を紹介されたりするなら、ほかの派遣会社に変えたほうが良いかもしれません。
普通の派遣として働くときも、ひとつではなく複数の派遣会社に登録しておけば、派遣先が見つかる可能性が高くなります。紹介予定派遣も同じです。
紹介予定派遣に積極的なところ、興味のある業種に強いところなど、複数の派遣会社に登録してみましょう。
派遣会社の社員になる
滅多にないケースではありますが、派遣として働いているうちに、派遣会社の正社員として雇用される場合もあります。きっかけとしては、派遣先での働きぶり、担当者とのコミュニケーション、意欲、人柄などです。
担当者になってスタッフの世話をするのはもちろん、営業や後方事務など幅広い職種があります。興味があるなら、チャレンジしてみましょう。
派遣から正社員になるためのポイント
最後に、派遣から正社員になるには、何をするべきか紹介します。
企業が求める人材を分析する
派遣から正社員になるには、単に与えられた仕事をこなせるだけでは不十分です。企業側は自社のために働いてくれる人材を求めています。そのため、重視されるのは仕事に対する責任感や積極性、周囲とのコミュニケーション能力などです。
正社員登用制度や紹介予定派遣で正社員を目指すときも、企業がどのような人材を求めているのか、分析してみましょう。その上で必要なスキルを磨いたり、働き方を工夫したりすれば、正社員に近づけるはずです。
もちろん、企業の言いなりになるだけでは先ほどのデメリットが苦痛にしかなりませんし、せっかく正社員になっても長続きしません。自分の働きがいや将来のビジョンと一致するのが理想です。普段から自分はどのようになりたいのか考えた上で、チャレンジしましょう。
自分の強みを分析する
せっかく正社員としての道が開けても、必要なスキルを持ち合わせていなければ、存分に活躍できませんし、働くのが苦痛になるかもしれません。
自分は、何が得意でどんな強みを持っているのか、正社員登用を目指す前に分析しておきましょう。友人や派遣会社の担当者など、第三者に聞いてみるのもおすすめです。
自分の得意分野や強みを知っておけば、仕事探しをするときにアピールできる材料になります。
まとめ
派遣から正社員として登用されるには、自分で応募したり、企業の正社員登用制度を利用したり、派遣会社の紹介予定派遣を利用したりする方法があります。正社員になるのはメリットだけでなくデメリットもあるため、自分はどのように働きたいのか、十分に考えた上でチャレンジしましょう。
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