「戦略的」な自己分析が転職成功の秘訣!知る人ぞ知る強み発見の思考方法
自己分析という言葉を聞いたとき、あなたはどんな作業を思い浮かべますか?
「自分史をつくるのがいいと聞いたことがあるけど・・・」
「強みと弱みを考えることじゃないの?」
「自分がどんな人間かを分析することでしょうか?」
転職活動では自己分析が重要とは言われますが、この自己分析という言葉は曖昧で捉えどころがないので、多くの転職希望者を悩ませています。
いったい、自己分析ではなにをすればいいのでしょうか?
その明確な回答を、この記事ではお伝えしたいと思います。
読み進めていただければ、自分史の作成といった安易な自己分析がなぜあまり役に立たないのか、その理由が理解できるでしょう。
そして転職成功に結びつけるための「戦略的」な自己分析のノウハウが手に入ります。
【目次】
戦略的な自己分析のカギは企業分析にこそある!
まず大前提として、自己分析は自分だけに焦点を当てていても意味がありません。
「自己」分析という言葉のイメージからか、自分の強み・弱みや趣味嗜好をひたすら考えたり、幼少期からいままでの人生を振り返って自分史を作成したりするケースが多いですが、それが転職活動に役立つのかと聞かれれば「微妙・・・」と言わざるをえません。
なぜなら、「応募先企業がどんな人材を求めているのか」という視点がすっぽり抜け落ちているからです。
採用シーンにおける自己分析とは本来、企業の人材ニーズと結びつく自分自身の強みや特長を発見して深掘りするための分析手法のこと。
つまり、企業が何を求めているのかを分析して把握していることが、自己分析を行うための前提条件なのです。
企業がどんな人材を欲しがっているのか、それを理解しているからこそ、どんな強みや経験が相手に「刺さる」のかが判断できます。
企業のニーズを分析せずに「これが自分の一番の強みだ」と、感覚や好みだけで判断しているのなら、それは「戦略的」とは言えませんし、そのような自己分析は意味がありません。
自己分析を行うなら、まずは企業のニーズを分析することから始めましょう。
自分自身を分析するのはそのあとです。
業界や企業の人材ニーズのリサーチ方法
検索エンジンを活用したリサーチ
Googleなどの検索エンジンで、たとえば以下のようなワードで検索してみましょう。
「○○業界 人物像」
「○○業界 転職」
「○○業界 必要なスキル」
検索結果に表示されたページを読んでいけば、その業界で必要とされるスキルや能力、評価される特性などがある程度、把握できるはずです。
企業のホームページ
ホームページの文章には、「今まで重要視してきたもの」「これから進んでいこうと考えている方向性」など、企業からの意図・主張が豊富に含まれているので、人材ニーズを把握するには最適かもしれません。
「ホームページなんてほかの応募者も見てるから・・・」と考えるかもしれませんが、だからこそ、そこからどれだけ有益な情報を読み取ることができるかが、ライバルとの差別化のポイントとなります。
会社の理念や行動指針、将来の展望、採用の方針など、ホームページには重要な情報がたくさん書かれています。
リクルートページに限定せず、全てのページについて、流し読みで済ませずに細部まで読み込みましょう。
「スピード感を重視してここまで成長してきた」「市場の変化に柔軟に対応し・・・」「プロフェッショナルとしての誇りを持ち、常に技術の向上を追求し・・・」といったフレーズを見れば、どんな人材が必要とされているのかを、かなりの精度で予測できるはずです。
企業のニーズと合致する強みを分析
企業の人材ニーズが把握できたら、あとはそれに合致する自身の強みや特長を見つけてくればいいだけです。
シンプルで使いやすい自己分析シート
分析には自己分析シートを作成して、企業の人材ニーズと自身の強みを対照させてみましょう。
以下に、自己分析シートのサンプルを載せておきます。
企業の人材ニーズ 合致する強み 根拠となる経験など
変化に強い人材が欲しい 柔軟性がある 前職では部署移動などが頻繁にあったが新部署にもすぐに適応してこれた
常にスキルを磨く向上心があること 学習欲求が高い 毎月10冊以上、新しい本を読み、土日は業界のセミナーにも参加したりする
即戦力であること 業界経験7年 ※左と同じ
マーケットを意識できる人材であること マーケティングに関する知見がある 前職でマーケティングリサーチを専門に行う部署にいたことがある
「企業の人材ニーズ」・・・リサーチした企業の人材ニーズを書き出す
「合致する強み」・・・人材ニーズと結びつく自身の強みを書き出す
「根拠となる経験など」・・・強みの根拠となる経験を書き出す
まとめ
企業の人材ニーズを分析して、そのニーズと自分自身の強みを結びつけること。
そして、その強みを証明するための根拠となる過去の経験を見つけて掘り下げること。
転職に役立つ自己分析とは、ここまでシンプルなものだったのです。
戦略的な自己分析を行い、転職を成功させましょう。
================
さっそく、Workin.jpでお仕事を探してみる