雇用のミスマッチはなぜ起きる?有効な対策とは

採用数は確保できても、雇用のミスマッチで毎年退職者が出ると悩んでいる企業の人事担当者もいるのではないでしょうか。気を付けているつもりでもなぜ雇用のミスマッチが起きるのか、原因と実践したい対策をこの記事では紹介します。

雇用のミスマッチが起きてしまう理由

書類選考や面接でよく見ているつもりでもなぜ雇用のミスマッチが起きるのか、ミスマッチの主な原因をまずは見ていきましょう。

開示している情報量が少ない

求人サイトや自社ホームページを利用して、自社の情報を載せている企業も多いかと思います。掲載している自社の情報は、求職者にとって十分といえるものでしょうか。不明確や不透明な部分はないでしょうか。

掲載している情報が少ないと、求職者が集められる情報が限られてしまうため、企業や仕事内容への理解が十分にないまま入社することになります。

そうなると、入社して実際に働いてみて「思っているような仕事と違った」とミスマッチを感じる人も出てくるでしょう。イメージしていた仕事と実際の仕事内容のギャップが大きかったり、仕事内容に対して報酬が見合っていないと感じたりすると退職する人も出てきます。

面接で自社の良い面しか伝えていない

人材を確保したいあまり、会社の良い面や入社後のメリットばかりを面接で伝えてしまうことは、採用の場ではよくあることです。入社してほしいがためにアピールしたい気持ちは強くなるかもしれませんが、良い面しか伝えないのは問題といえるでしょう。

良い面ばかりしか伝えていないと、採用された人は、入社したときにはじめてデメリットを知ることになるためです。面接時に聞いていたこととのギャップが大きいと、雇用のミスマッチが起き、退職する人が出てきます。

採用担当者としては、会社のデメリットを正直に伝えると応募者が減るのでは、入社したいと考える人が減るのではという思いがあるかもしれません。しかし、面接時に濁したりごまかしたりして伝えた結果、採用はできても退職は防げないでしょう。

求職者の情報を得ることができていない

応募者から送られてきた履歴書の経歴や成果だけで判断することも雇用のミスマッチの原因です。

経歴や成果である程度読み取れることはあっても、面接の段階で自社の仕事にどれだけかかわりがあるか確認を行わないと、応募者の情報を的確に把握できません。

確認不足で応募者の能力を見誤ったり、見極めることができなかったりすると、適性を誤り社風に合わない人を採用してしまう結果になります。

雇用のミスマッチを防ぐためには

次に、雇用のミスマッチを防ぐにはどうすべきか、4つのポイントを見ていきましょう。

採用コンテンツの見直しをする

掲載情報の不足が雇用のミスマッチの原因になると説明しました。情報不足を改善するためには、採用コンテンツの見直しを図っていく必要があるでしょう。

業務内容もシンプルな説明ではなく、扱っている商品や仕事のスタイルなど、同業他社と比較したとき特徴が分かるように記載します。

近年はワークライフバランスも重視されるようになってきましたので、勤務時間や残業時間について明確に記載があるか、昇給や昇格の情報があるかも確認しておきましょう。

さらに、文字だけでなく年齢比率や休暇取得率などを数値化する、写真や動画を活用するだけでも仕事内容や会社の状況がぐっと分かりやすくなります。

求職者が具体的に仕事をイメージできるように、社員の1日の仕事の流れを紹介するのも良いでしょう。

入社後のことを正直に伝える

良い面ばかり伝えると雇用のミスマッチが起こりやすいと説明しました。ミスマッチとならないためにも、面接の時点で良い面だけでなく、辛い面、努力しなければならない面もあることをしっかり伝える必要があります。

この場合、注意したいのが伝え方です。ただ単に悪い面を伝えると、応募者に余計な不安を与えてしまうかもしれません。

「若いうちから裁量をもって働けるけれども残業が多い傾向にある」「資格取得のサポートを行っているが入社したばかりは覚えることが多く大変かもしれない」など、メリットもあわせて伝えるようにしましょう。

求職者の情報収集を怠らない

雇用のミスマッチを防ぐためにも、応募者の情報収集に力を入れるようにしましょう。履歴書や職務経歴書などから情報を分析することに加え、複数の面接を実施する場合は、担当者間で情報の共有を図るようにします。

書類や面接だけでは取得できる情報に限りがありますので、どのような人物か深く知るためにも、適正テストを設けてみるのも良いでしょう。適正テストは、書類では見えてこない、応募者の性格や傾向を知る材料になります。

働きぶりや雰囲気、人間関係の構築のしかたなどを確認するために、インターンを設け、選考につなげていくのも良いです。

面接で業務内容や社風を交えた質問をする

面接では、志望動機や経歴について質問しがちですが、雇用のミスマッチ防止を意識するなら、志望動機などよりも、実際に入社したときにやっていけるかに焦点を当てるべきです。

会社の仕事内容や社風を説明して、入社後のことについて質問することで、雇用のミスマッチはある程度防げるでしょう。たとえば、以下のような質問を応募者にかけます。

・淡々とした事務作業が多いが同じ作業を繰り返すことが苦ではないか
・和気あいあいとした社風なのでプライベートの話も多いが不快ではないか
・スキルアップに意欲的な社員が多いがついていけそうか

雇用のミスマッチを防ぐために「TalentClip」を活用しよう

雇用のミスマッチを防止するために面接でできることもありますが、できるだけ早い段階、たとえば求職者が採用ページを見た段階などで誤解を払しょくできるようにすることが重要です。そのためには、会社から発信する情報を見直していく必要があります。

採用活動でお困りなら、株式会社廣済堂が提供するオールインワン型の採用管理サービス、「TalentClip」の利用がおすすめです。

Talent Clipなら、ワンストップで採用情報を管理できるだけでなく、自社採用HPが作成できるので、自社情報の公開で雇用のミスマッチを防止することが可能です。タレントプール機能で応募者情報をデータベース化できるので、採用活動のやり取りも一元化できます。

さらに、求人メディアWorkinとの自動連携もできますので、効率的な募集にも役立つでしょう。情報発信と雇用のミスマッチ防止のためにも、「TalentClip」をご活用ください。

まとめ

雇用のミスマッチは、退職者を出すなど、さまざまな問題を生みます。採用HPなどで情報を公開するなど、会社側ができることは多くありますので、ミスマッチが起きないよう必要な対策をとるようにしましょう。採用システムを導入して効率化を図るのも方法のひとつです。