すべての企業が抱える人手不足の課題と対策について

現場から人員が欲しいという要望があっても、応募者数や採用基準の問題もありますし、なかなか思ったように人材確保につなげるのは難しいものです。人材不足で悩んだとき、企業として、すぐにでも取り組めることには何があるのでしょう。人手不足の対策を紹介します。

中小企業のみならず大手企業でも人手不足を感じている

帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2019年7月)」によると、正社員が人手不足だと回答した大手企業が、2009年には14.7%だったにもかかわらず、5年後の2014年には41.1%、2019年には59.3%にまで伸び、年々増加傾向にあることが分かりました。

大企業の非正規雇用も同様で、2009年は9.6%の企業が人手不足と回答していましたが、2019年には34.2%にまで上昇しています。

参考:「人手不足に対する企業の動向調査(2019年7月)」(帝国データバンク)

これまで人手不足は中小企業に多いと思われていましたが、中小企業に限らず大企業でも人手不足の波は来ているのです。企業の規模にかかわらず、人材獲得競争の激化に合わせ、対策が必要であることが分かります。

このほか、中小企業を含め、人材不足の現状を詳しく知りたい方は、「人手不足の原因とは?時代に合わせた対策を行おう」で詳細を確認してみましょう。

なぜ人手不足になるのか?原因と対策をご紹介

今や企業の規模が大きいだけで人手不足にならないとは限りません。どうすれば人手不足解消につながるのか、原因から対策までを紹介します。

適切な採用活動が行えているか

先に説明したように、大企業では年々人手不足を感じている企業が増えてきています。これは、今までのような採用手法が通用しなくなってきていることも理由のひとつです。人材確保のためには、現状に適した採用活動が行えているか見直し、かつ効果的な採用ができるよう対策を立てる必要があります。

ソーシャル採用やリファラル採用を取り入れる

今や、待っているだけでは思うように人材を確保することはできません。企業が積極的に動き、スカウトするという採用手法がさまざまな企業で導入されてきています。

たとえば、ソーシャルネットワークを活用してスカウトするソーシャル採用、社内の人脈を生かしてスカウトするリファラル採用です。

いずれも雇用のミスマッチ、人材の偏りなどが起きるデメリットもありますが、従来の採用と並行して取り入れることで、人材確保につなげることができます。

採用枠を見直し労働力の幅を広げる

企業が働く人材に柔軟に合わせて、採用の幅を広げることも方法のひとつです。たとえば、時短勤務やテレワークを取り入れながら、育児や介護と両立させたい人材を採用する、シニア層や外国人を採用するなどが考えられます。

これまで採用の枠の外にいた人材の雇用を促すことで、他企業との競争から外れた、事情があって思うように働けなかった優秀な人材を取り込むことも可能です。

働きやすい労働環境なのか

人手不足の原因には、長時間労働や仕事に見合わない労働環境も挙げられます。採用環境に合わせ、求職者が働きたいと思える環境を整えることも重要です。

賃金や昇給を見直す

働く人にとって基本的な部分である、賃金や昇給の見直しは重要です。同業種のほかの企業と比べて低くないか、あるいは最低賃金付近で一般的水準と比較して低くないか確認し、低い場合は見直す価値があります。

しかし、全体的に賃金を引き上げるとなると、コストも増えるため、なかなか難しいものです。いきなり賃金を上げることができない場合は、昇給基準を明確にして社員のやる気を上げるなど、できることからはじめて行きましょう。

中小企業に関しては、人材確保など国の支援助成金も活用できます。詳しくは、「働き方改革を推進する助成金活用のススメ!種類別の金額と申請方法」のページで紹介しています。

労働時間の改善を図る

長時間労働が問題になっている場合は、労働時間を適切にし、働きすぎを防止することも対策に挙げられます。しかし、単純に制度として取り入れただけでは、根本的な改善にはなりません。

AI導入やIoT活用など技術を取り入れることでの労働時間短縮、またはアウトソーシング活用による社内労働の簡略化を図って、労働時間の改善が現実化できるよう具体的にかつ、効果的な方法を導入することが大切です。

福利厚生を充実させる

賃金など社員一律に待遇を改善することが難しい場合は、福利厚生など一部を見直すのも効果的です。

たとえば、家族手当や子どもに関する手当額を多くしたり、あるいは新しく取り入れたりして、育児や介護のサポートを図るなど。福利厚生を充実させることは、求職者へのアピールになり、社員の離職防止にもつながります。

柔軟な働き方を受け入れる

人手不足の解消方法として、介護や育児で仕事との両立が難しい層、シニア層、外国人層など労働の幅を広げる方法を紹介しました。これと合わせて考えたいのが、うまく対象の層を取り込むための働き方改革です。

たとえば、育児や介護など常時会社にいることが難しい社員のために、在宅など一部テレワークを取り入れる方法、またはフレックスタイム制で働く時間に柔軟性を持たせる方法などが考えられます。

魅力的なイメージを持ってもらえているのか

今、多くの企業が同じように人材確保に悩んでいます。ほかの企業と差をつけ、人材不足を解消するには、この会社で働きたいというイメージを持ってもらうことが重要。企業の魅力的なイメージ付けには主に3つの方法が考えられます。

長期インターンシップを導入する

まず、学生など求職者向けに短期ではなく、長期のインターシップを導入することです。期間を長くすることで、今まで任せられなかったような仕事も経験させることができるだけでなく、求職者が働く環境を知る時間を長く設けることができます。

CGM メンテナンスを実施する

CGMとは、消費者の口コミなど、消費者目線のメディアです。CGMは企業目線でなく、消費者目線であることから企業イメージにも大きく影響します。関連するCGMを確認し、適宜メンテナンスを実施してイメージ向上につなげることも対策のひとつです。

企業PR活動に力を入れる

企業の情報が不足していると、いくら労働環境を整えても求職者に効果的に伝えることができません。求人をはじめ、求人広告やホームページの作成、編集など、PR活動に力を入れて、積極的に企業をアピールしていくことが人材確保につながります。

ここまで、採用方法、労働環境、企業情報の発信の面から、人材不足の解決法を紹介してきました。しかし、これに加え業界全体が抱える問題もあります。業界別の原因や解決を知りたいなら、 「業界別の人手不足の実情!自社に合った対策を進めるために((№2_人手 不足 業界)リンク設置)」で詳細を確認しましょう。

人手不足解消のカギは情報収集と行動!Workinを活用しよう!

人材不足の対策についてここまで説明してきましたが、一般的に考えられる対策で、企業によって状況は異なりますし、導入できる範囲も変わってきます。今回の件に加え、さらに情報を収集することが大切です。

Workinは、実際に採用活動を成功した事例も含め、人材不足解消のヒントになる情報など、採用活動をサポートする情報を多数配信しています。求人掲載、独自調査も行っているので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

人材不足に悩んでいるなら、必要な情報を集め、自社に合った対策を取っていくことが大切です。今回紹介したような対策も含め、Workinで情報を集めながら、自社と照らし合わせて、実施できる範囲で人手不足解消に努めていきましょう。