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暮らしやすい石川県|その特徴と移住支援情報

近年、地方移住が話題となっている中で、移住先として人気が上昇しているのが石川県です。北陸新幹線が開通し、利便性が向上したことから大きく注目されるようになりました。

そんな石川県では、どのような暮らしができるのでしょうか。移住を検討するなら知っておきたい、土地の情報や移住支援策などについてまとめました。移住に関心がある、石川県を移住先として検討したいと考えている方はぜひ、参考にしてみてください。

石川県ってどんな場所?

石川県といえば、能登半島が特徴的な土地の形が印象に残っている方も多いのではないでしょうか。実際にはどのような場所なのか、その特徴をご紹介していきます。

基本情報

石川県は、北陸地方の中部、日本海に面した位置にあります。東側は岐阜県と富山県に、南側は福井県に隣接しており、全体的に細長い形をした県です。能登半島の先端にある奥能登、その南側にある中能登、場所的にも役割的にも石川県の中心地となっている金沢近郊、もっとも南側に位置する加賀・白山の4つのエリアに分けられています。

人口は約114万7千人で、およそ半分が金沢近郊エリアに住んでいます。農業や漁業、林業のほか、伝統工芸品などの製造業も盛んです。

出典:総務省統計局ホームページ
https://www.stat.go.jp/data/nihon/02.html

食・風土

石川県の特徴といえば、何といってもその食の豊富さです。日本海からとれる海の幸、白山をはじめとした山々からの恵み、城下町で育まれた食文化などがよく知られており、観光客の目的にもなっているほどです。

有名な石川グルメといえば、能登牛や輪島ふぐ、門前そばなどがあり、旬の魚介類を豊富に使ったお寿司も人気があります。

お土産としても評価が高いのが、さまざまな伝統工芸品です。伝統工芸品として認められているのは36種類で、輪島塗や金沢漆器などの漆塗り、九谷焼や珠州焼などの焼き物、友禅や牛首紬などの織物などが有名です。そのほか、極薄の金箔を使った製品が魅力の金沢箔、軽くて丈夫な檜細工琴などの楽器も登録されています。

食も産業もバラエティ豊富なのが、石川県の魅力です。

石川県の生活環境

たくさんの魅力がつまった石川県。実際に暮らすときの環境には、どのような特徴があるのでしょうか。

気候

石川県のある北陸地方といえば、雪が積もるイメージが強いという人も多いのではないでしょうか。そのイメージのとおり、冬季は曇りがちな傾向で、北西から吹く季節風の影響で雪が降ることが多いです。年間を通して降水量は多いものの、夏季は比較的雨は少なめで、気温も高くなります。

石川県は細長い形をしていることもあって、地域によって気候に差が見られます。加賀周辺は比較的温暖な気候ですが、山間部になると気温が下がって積雪も多いです。日本海に面する能登周辺は、海から吹く季節風の影響を強く受けるため、季節ごとの気候の差がはっきりしています。

暮らし

石川県民の持ち家率は全国平均より高めで、約70%となっています。敷地も平均的に広いので、広々とした間取りの一軒家が多いです。都心と比べて物価が安いこと、通勤時間が短いことも、石川県が暮らしやすいと言われる理由です。

参考:総務省統計局「平成30年住宅・土地統計調査」
https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/index.html

仕事面では、平成27年に北陸新幹線の開業によって求人が増加したため、比較的就職しやすい環境です。地方移住では仕事の確保が課題となることも珍しくないため、魅力的なポイントでしょう。

文化や遊びの面では、人口あたりの美術館や博物館などの文化施設数が多いという特徴があります。芸術やアートに親しみやすい環境が整っていると言えるでしょう。

また、海にも山にも恵まれた環境にあるため、夏は登山や釣り、自然の中でのバーベキュー、冬にはスキーやスノーボードと、それぞれの季節でさまざまなアウトドアを楽しむことができます。スポーツ好きな方や自然が好きな方にはぴったりの環境ではないでしょうか。

石川県の子育て・教育環境

家族で移住するなら、子育てや教育面がどのようになっているかも気になるところです。石川県の子育て施策について見ていきましょう。

子育て支援が進んでいる

石川県全体で見てみると、保育所普及率は全国7位で、待機児童はゼロという状況です。なかなか保育所に入れない都市部と比べると、育児をする方が仕事に復帰するハードルは低いことがわかります。

参考:いしかわ暮らし情報ひろば「子育て・教育」
https://iju.ishikawa.jp/kosodate/parenting/

石川県の子育て支援で特徴的なのが、「マイ保育園登録制度」です。これは、保育園を子育て支援拠点として、制度に登録した妊娠中の方や子育て中の父親・母親に対してサービスを提供するものです。不安を抱えているときに相談をしたり、出産前の育児見学をしたりすることができます。

子供の医療費助成も行っており、住んでいる市町村によって多少違いはあるものの、18歳まで(金沢市は中学生まで)助成を受けることが可能です。

小学生の子供が利用できる放課後児童保育クラブは、基本的に平日は18〜19時ごろまで利用可能です。

県内の市町村でも独自の取り組みを行っています。たとえば石川県の県庁所在地である金沢市では、地域の保育所や認定こども園、幼稚園、児童館などに「かなざわ子育て夢ステーション」を設置しています。ここでは、子育てに関する情報の提供や相談、さまざまな教室などが行われており、身近な子育て支援の拠点となっている場所です。

教育レベルはトップクラス

学都石川」を掲げる石川県は、教育レベルが高いことも特徴です。人口あたりの大学の数は全国2位を誇り、高校には普通教育だけでなく専門教育を広く学習できる学科も整備されています。学区制が廃止されており、自由に公立高校を選択できることも特徴です。

参考:いしかわ暮らし情報ひろば「子育て・教育」
https://iju.ishikawa.jp/charm/

県内の高校3校がスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に、1校がスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されているほか、独自に「いしかわニュースーパーハイスクール(NSH)」制度を設けています。NSHには5校が指定されており、各校で科学教育を中心に先進的な取り組みが行われています。

石川県の移住支援

暮らしや文化など魅力がたくさんある石川県ですが、移住希望者に対してはどのような支援が行われているのでしょうか。

県では、移住や定住、雇用の促進を目的として、「いしかわ移住支援事業」が行われています。これは、東京23区内で5年以上住んでいた人や働いていた人を対象に、移住支援金を支給するというものです。

支給される金額は、家族で移住する場合は100万円、単身の場合は60万円となっています。移住には引越し費用など、お金がかかりますから、支給条件に当てはまる方であれば、負担を少し軽減できそうです。

また、実際にどのような暮らしをするかを体験してみたいという方は、「短期移住体験モデル事業」が利用できます。能登地方を中心に、職業体験や職人体験、地域の方との交流などができるプログラムです。そのほか、「いしかわ子育て移住ツアー」や、若者向けの「いしかわトライアルステイ」なども行われています。

住まいの確保に関しては、金沢市が独自に行っている「金沢市まちなか空き家活用促進補助金」などの利用も可能です。

まとめ

都心からのアクセスや暮らしやすさなど、さまざまな魅力がある石川県。移住に関する支援も充実しており、移住希望者にとっては良好な環境です。今回ご紹介した情報も参考に、前向きに移住を検討してみてはいかがでしょうか。

Workinなら、こだわり検索で地方の求人も探しやすくおすすめです。移住後の仕事探しにぜひ利用してみてください。

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