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地元の福井が好き。ファッションが好き。Uターンで好きを仕事にしました。

出雲グループは、縁結びの神、福の神である大国主大神を御祭神とする出雲大社福井分院を主体としながら、結婚式を通じて多くのご縁を結ぶお手伝いをされています。

ブライダル・記念日事業を行う「株式会社 出雲記念館」は、厳かで本格的な神前式、そして質の高い結婚披露宴をプロデュースしています。何よりも大切にしているのはお客様との「ご縁」。結婚式が終わった後も、そのご縁はずっと続いていきます。

今回は、華やかなブライダル業界で働く2名の社員様に、「Uターン」、「転職」、「地元・ふるさとで働くこと」などをテーマにお話しをうかがいました。

第1回目は、大阪の専門学校を卒業されて、ふるさと福井にUターン就職された、平田早貴(ひらた・さき)さんです。「株式会社 出雲記念館」が運営する婚礼衣裳店「モードコレクション 美和」で、アシスタント衣裳アドバイザーとして、新郎新婦様が“人生最高の日”に着る、“人生最高の一着”を提案されています。

子どもの頃憧れた「神前式」のある式場で働く

編集部

入社の決め手となったポイントや、出来事はありましたか?

平田さん

私は昔から、自分が結婚式をあげるのなら「神前式」がいいなと思っていたんです。だから、勤めるなら「神前式」を行っている式場と考えていました。それと、私の住んでいる地域は、福井県の中でも田舎の方なのですが、ご自宅から着物を着て結婚式に出られる花嫁様が多かったんです。

編集部

伝統的な風習が残っている地域なのですね。

平田さん

はい。私が小さいときから、花嫁様が着物を着て、まちを歩いているお姿、おまんじゅうまきをされている光景を見ていたので、「私もやりたい!」とずっと思っていました。それと、高校がファッションデザイン科だったので、卒業制作でドレスを作ったんですが、実際にドレスを着た姿を見てすごく感動して、ドレスに関わる仕事がしたいなと思いました。
それに、私は「福井で仕事がしたい!」と思っていたので、福井でもファッションの仕事ができる、ブライダルの仕事に就くことにしたんです。

Uターン就職で地元の人の温かさ、環境の良さを再発見

編集部

大阪の専門学校に通われていたそうですが、福井にUターンしてよかったと感じるのはどんなときですか。

平田さん

福井の方は、みんなすごく良い方ばかりだなと感じました。お話していてとても安心しますし、福井は自然に囲まれているところも好きですね。

編集部

アシスタント衣裳アドバイザーのキャリアについて教えてください。

平田さん

最初は前撮りなどの準備をさせていただいて、それができるようになると、親御様のお衣裳、ご列席の方のお衣裳を担当させていただきます。徐々に新郎新婦様のお衣裳という順番になります。

編集部

やっぱり、主役である花嫁様のお衣裳を担当できるようになると、うれしいですよね。

平田さん

徐々にいろいろな仕事ができるようになっていって、「平田さんが担当でよかった」「お客様みんなに好評でした」といった言葉を聞くと、とてもうれしい気持ちになります。衣裳合わせが終わった後、「もう会えないんですね…」とおっしゃるお客様もいらっしゃいますが、結婚式から始まり末永いお付き合いができるのも魅力の一つです。

編集部

衣裳選びのときは、どんなことに気をつけていらっしゃいますか。

平田さん

できる限り、試着の段階で当日のイメージが思い描けるように、髪型とか、髪飾りとか、ある程度の形を作らせていただいて、イメージがわくような打ち合わせを心がけています。何回も打ち合わせをしていく中で、「この方には、これが合う!」というお衣裳が見つかったときは、結婚式当日の姿が想像できるんです。

編集部

試着の段階から髪型や小物もある程度セットしていただけるのは、うれしい心遣いですね!アシスタント衣裳アドバイザーの仕事の難しいところはどんなところでしょうか。

平田さん

お客様が話しやすい空気づくりをできるか、というところが難しいですが、「お客様が帰られるときまでには仲良くなろう!」という気持ちは毎回持っています。仲良くなると、お客様のお好みのお衣裳も分かってくるのですが、ご提案したお衣裳を見て、「それいいですね!プロだから分かっているね!」とおっしゃっていただけると、大変嬉しいですし、仕事のやりがいを感じます。

編集部

ドレス選びのポイントは何かありますか。

平田さん

「株式会社 出雲記念館」の結婚式場「八雲迎賓館」は、披露宴会場が2か所あるのですが、「陽だまり」という、真っ白で、天井が高い大きな会場は、ボリュームがあって、発色の良い、明るい色のドレスが映えるんです。そして、「月灯り」という会場は、茶色をベースにしたモダンで、落ち着いた、大人っぽいイメージなので、キラキラとしたグリッターのドレスが合うかな…といったように、会場のことも考えてドレスを仕入れていますよ。

編集部

ドレスは、新婦様に合うかどうかだけではなくて、披露宴会場に合うかどうかも見ているのですね。ドレス選びって、奥が深い!

意気投合した新婦様の結婚式で、涙のサプライズ

編集部

たくさんのお客様と接してこられたと思いますが、一番思い出深いエピソードは何でしょうか。

平田さん

実は、最初から意気投合した新婦様がいらっしゃったんです。お衣裳も決まって、結婚式間近となったときに、新郎様の方から、新婦様には内緒で、サプライズをしたいと相談されました。「平田さんのことが大好きで、毎回打ち合わせも楽しみにしていたんです。よかったら協力してくれませんか」ということでしたので「ぜひ!」とお受けしました。

編集部

どんなサプライズだったのですか。

平田さん

新郎様がいろんな方からバラの花を1本ずつもらうという映像を撮影したものを会場で上映して、映像からつながる形で、本物のバラの花束を持った新郎様が登場されて、新婦様にお渡しするというサプライズでした。私も映像に参加させていただいたんです。

編集部

素敵な演出ですね!

平田さん

ええ。新郎新婦様の姿を見ていたら、感動して、私が先に泣いてしましました。式が終わったあとに新婦様から、「平田さんが映像に出てくれてよかった~!」と言われて、わざわざプレゼントを持ってきてくださったんです。そのあと、お子さんが生まれて、お宮参りで神社(出雲大社福井分院)に来られるということで、会いに行きました。今は県外にいらっしゃるんですが、福井に来られた時には「ご飯に行きましょう!」と連絡を取り合っているんですよ。

結婚式だけで終わらない。ずっと続く“ご縁”を大切にする会社

編集部

お客様との“ご縁”をとても大切にされていて、結婚式が終わったあとも、その“ご縁”はずっと続いていくのですね。

平田さん

この会社の特徴だと思いますね。ほかの式場様の場合、結婚式が終わったら、お客様と会えなくなることも多いと思うのですが、わたくしどもの場合、神社はじめIZUMOGROUPとして様々な関わり合いが、人生儀礼とともに生まれてくるので、またお会いできるんです。

編集部

すてき!お生まれになったお子様のお宮参りや、七五三など、行事のたびに、神社(出雲大社福井分院)に来られるでしょうから、結婚式を挙げてくださったご家族と、ずっとつながっていけるような環境なのですね。これから挑戦していきたいことはありますか。

平田さん

今は、会場が決まってから、衣裳室に来てくださる方がほとんどなんです。「この衣裳が着たいから、ここの式場にする!」と決めてくださるお客様を増やしていきたいと考えています。

編集部

どんなお衣裳があるのか、どうやったら知ることができますか。

平田さん

実は、Instagramにお衣裳の写真をのせています。式場に頼らず、お衣裳だけでしっかりとお客様とのご縁を増やしていけたらいいな、と思っています。

一生に一度のお手伝い”ができる、誇れる仕事

編集部

一緒に働きたい!という方に向けて、メッセージをお願いします。

平田さん

ブライダルのお仕事は、“一生に一度のお手伝いができる仕事”だなと思います。門出のときに新郎新婦様が着るお衣裳を選ばせていただけるのは誇れることで、幸せに感じます。大変なことも、もちろんあります。意外と力仕事で、きらびやかなだけではないですが、とてもやりがいがあるので、一緒に幸せのお手伝いをさせていただけたらなと思います。

取材担当者より

ドレスについてお話をされるときの、輝く笑顔が印象的だった平田さん。Uターン就職をした平田さんは、ふるさと・福井のブライダル業界で、大きなやりがいをもって、いきいきとお仕事されていました。
結婚式は新しい人生のはじまり。式の後も、お客様の人生に寄り添い、ご縁を大切にされている姿は、とても素敵だなと感じました。
縁結びの神様である「出雲大社」のルーツをもつ、「株式会社 出雲記念館」ならではのお話を聴かせていただきました。ご協力ありがとうございました!

次回は、「転職でUターン就職された、ウエディングプランナーの伊藤文啓さん」のインタビューです。お楽しみに!

ご協力、ありがとうございました!
株式会社 出雲記念館(from 福井県福井市) アシスタント衣装アドバイザー 平田 早貴さん https://yakumogeihinkan.jp/
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