2020.04.07

地方で就職する魅力と支援情報

ゆったりとした生活環境で暮らせる、通勤ラッシュから開放されるなど、都会では得られないライフスタイルに魅力を感じて地方に就職したいと考える方は多いのではないでしょうか。

しかし、地方での就職を見切り発車で決定してしまうと、失敗してしまうリスクがあるので、細心の注意が必要です。

この記事では、地方で就職する魅力やメリットに加え、デメリットの面や地方で就職する際の進め方についても紹介しています。

─　このページの目次　─

1 地方就職のパターン
2 地方就職のメリット・デメリット
- 2.1 メリット
- 2.2 デメリット
3 地方で就職するために何からはじめたら良いか
4 まとめ

地方就職のパターン

地方就職には、いくつかのパターンがあります。Uターン・Iターン・Jターンと呼ばれ、転職でよく目にするワードですが、新卒就職の場でもこれらの呼び方があります。

ここでは、新卒の地方就職と転職におけるUターン・Iターン・Jターンの違いについて見ていきましょう。

Uターン

Uターン就職は、都会の学校に進学した地方出身の学生が、就職をきっかけに地元に戻って就職することを指します。

地元への愛着があり、都会で働くよりも地元に貢献したい、都会の働き方には自分は適していない、などさまざまな理由があると考えられます。

転職におけるUターンは、都会で進学・就職後に地元に戻って転職するケースと、地元で進学し、都会で就職後に地元へ転職するケースがあります。

どちらの場合でも、地方と都会の両方の暮らしを経験した上で、地方での就職を決断している点が特徴です。

Iターン

新卒の就職におけるIターンは、都会で生まれ育った人が就職をきっかけに地方移住することです。

地方にしかない企業や地方創生に携わりたいなど、地方でしかできない仕事に興味を持ち、就職する場合もあります。

また、転職でのIターンは、都会で生まれ育ち、都会で働いている人が、地方への移住と同時に就職することを指します。

Iターン転職の場合、旅行などで訪れた先でその土地の環境が気に入って移住を決意する人が多い傾向にあります。

一方で、全く訪れたことがない、なにかの縁がない場所への移住を行うケースもあるため、理由はさまざまであることが分かります。

Jターン

新卒のJターンは、都会の学校に進学した地方出身者が、地元とは別の地方へ就職・移住することをいいます。

転職のJターンも同様に、地方から都会へ出て就職した人が地元とは別の地方へ移住し、転職することです。

Jターンでは、Uターンほど地元に近くはないものの、都会で就職するよりも地元に近いメリットがあります。

地元で就職するよりも利便性の高い近隣都市へ就職するケースが多く、地元にない利便性や求人数と都会にはない環境が求められていると考えられます。

地方就職のメリット・デメリット

地方で就職する際に気になるのは、自分の理想とする働き方やライフスタイルが実現できるのか、という点ではないでしょうか。メリットばかりに目を向けていると、地方での就職に失敗するリスクもあります。

地方就職の魅力とリスク面の確認を並行して行い、適切な対策を講じることが地方就職を成功させることに繋がります。

メリット

地方就職のメリットは、自然に恵まれた生活環境や通勤ラッシュのつらさから開放されることなどが挙げられます。

地方では自家用車を所有している世帯も多く、企業の中には自家用車による出勤を認めているところもあります。

また、地価や物件の価格が都心部より安く済むため、家賃などの住居費が数分の一になる・広い家に住めるなども魅力のひとつです。

物価はそれほど大きく都心部と差はないものの、沿岸部であれば鮮魚、農業地域であれば生鮮野菜が比較的安価で入手できる場合もあります。

地方での就職は移住をともなう場合が多く、税金の支払いや消費活動によって地方再生に貢献できる特徴もあります。

また、子育て世帯に向けてお祝い金や支援制度を設けている地域も多くあり、自然に囲まれた落ち着いた環境で子育てができるのもメリットのひとつです。

デメリット

地方で就職するデメリットは、同じ業種の同様の職種であっても都会より給与が安いケースが多い点です。

また、求人数は豊富にあったとしても、やりたい仕事や希望条件に合う就職先がなかなか見つからないこともあります。

中小企業の募集が多く、都会のように大手企業の求人が少ないうえに、実力を重視した短期間でのキャリアアップは比較的難しいと考えられます。

さらに、遊べる場所が少ないなど、娯楽の面でも都会と同等のレベルは求められないでしょう。電車やバスなどの本数も少ないため、公共交通機関での移動はやや不便に感じる可能性があります。

地方で就職するために何からはじめたら良いか

地方で就職を考えたとき、リサーチや手続きなどさまざまなことをこなしていく必要があります。ここでは、地方で就職する際に必要な手順と求人探しの効率的な方法について紹介しています。

就職したい地方について調べる

まずは、就職したいと考えている地方の情報収集から始めましょう。特徴や気象・交通網・地価・物価などの生活環境を含め、実際にその土地で生活することを想定したリサーチが必要です。

また、都会から地方への移住支援を行っている地方の自治体も多く、検討している地域の移住サポート窓口に相談してみるのもおすすめです。

家族での移住を検討しているのであれば、子育て支援や子供への教育方針・学習指針などを確認しておくと、居住地域を選択する際に役立ちます。

移住体験で地方暮らしの経験をしてみる

地方自治体の中には、数日～数週間単位で移住を検討している方向けに民家を貸し出しているところもあります。

実際に地方での暮らしを体験し、地域住民の方と触れ合うことで、よりリアルな情報を得ることが可能です。

冬の積雪量や名産品、治安のことなど、移住するにあたって気になる環境についても、実際に住んでいる人に話を聞けるメリットもあります。

特に、まったく訪れたことのない地方であれば一度宿泊体験をしてみることをおすすめします。

仕事探しはWorkinへ！

地方での就職先を探すのであれば、地域に密着した求人が豊富な Workin の活用が便利です。「Uターン・Iターン歓迎」「入社日応相談」「職場見学・体験OK」など、地方への移住が伴う際に希望する条件で検索可能な「こだわり検索」機能が活用できます。

また、希望条件に合う求人が新たに追加された際に知らせてくれる「ありますよメール」で、魅力的な求人の見落としを防げるメリットもあります。

地方での就職を検討している際には、ぜひWorkinを活用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

地方での就職は、都会にはないメリットも多くあり、落ち着いた生活環境を好む人にとって魅力的なものです。

就職と移住の両方を成功させるためには、情報収集をしっかりと行ったうえで、宿泊体験や支援制度を積極的に活用することをおすすめします。