なぜベトナム人労働者が多い?ベトナム人の特徴や注意点とは

労働人口の減少、売り手市場もあって、日本では人手不足に悩む企業も少なくありません。そこで、新たな働き手として注目されているのが外国人労働者です。中でも、ベトナム人を雇用している企業は多くあります。なぜ外国人労働者の中でもベトナム人が多いのか、理由と雇用の注意点をみていきましょう。

ベトナム人労働者が増え続ける理由とは

日本で働く外国人労働者のうち、ベトナム人の労働者が増えています。実際にどれくらいのベトナム人が日本で働いているのでしょうか。

国籍別の外国人労働者数で2位

厚生労働省の調査によると、国籍別の外国人労働者数でベトナム人は中国に次いで2位、その数は316,840人にも上るといいます。同調査によれば、このベトナム人労働者の数は、前年比の21.7%になり、近年、日本ではベトナム人労働者が急激に増加している状況です。

出典:「「外国人雇用状況の届出状況」の届出状況まとめ(平成30年10月末現在)」(厚生労働省)

なぜベトナム人労働者が増えているのか

ベトナム人労働者が増えているのには、いくつか理由があります。まず、これはベトナムに限ったことではありませんが、背景のひとつになっているのが、国内の労働の担い手不足を解消するために、外国人受け入れの制度が整備されたことです。

ほかにも、ベトナム現地に日本企業が多く進出していることもあってか、ベトナム人にとって日本は親近感のある国と感じている人が多いということ。また、ベトナム政府も技能実習生の送り出しをいち早く決めるなど、積極的に後押ししていることなどです。

さらに、日本でのベトナム人の評価が高いということも理由のひとつ。これは、一般的なベトナム人の人柄や仕事への姿勢が関係していると考えられます。

そして、ここにきて中国経済の拡大による、国内の中国人労働者の減少。このように、さまざまな要因が重なり、需要と共有がマッチしたことでベトナム人労働者の拡大につながっています。

ベトナム人の人柄や特徴について

国内でベトナム人労働者が増えている理由に、ベトナム人の人柄や仕事への姿勢も関係していると説明しましたが、一般的にベトナム人はどういった傾向の人が多いのでしょうか。

向上心や向学心が高く勤勉

ベトナム人は、向上心や向学心が高く、教育熱心な人が多い傾向にあるといわれています。自分のスキル向上のために、習い事や夜間学校に通う人も多いです。ダブルスクールで勉学に励む人もいます。

器用

バイクの修理を自分でやってしまうなど、器用な人が多いといわれる国民性です。その根拠として、アジアで開催されるロボットコンテストでは、ベトナム大学が上位入賞の常連になっています。

近視眼的

ベトナムでは、経済的に苦しい時代が長く続いていました。同時に急激なインフラ(物価の上昇)も経験しています。このことから、10年後の収入よりも明日の収入と、短期的な報酬や成果を求める人が多い傾向にあります。こうしたこともあり、短期的なゴールに積極的な人が多いです。

第一外国語が日本語

ベトナム国内での日本語教育は中学校からでしたが、2016年には小学校教育でも英語に並び、日本語も第一外国語に加えられました。日本語教育に積極的な国柄のため、日本語を理解しているベトナム人は多いです。

ここで紹介した特徴はあくまで傾向ですが、上記のような国民性もあって、日本では広くベトナム人労働者が受け入れられています。また、日本語が第一外国語になっていて勤勉という国民性もあり、特定技能の認定を受けやすいということも、受け入れる企業が多い理由のひとつです。

ベトナム人労働者を受け入れる際の注意点

なぜ日本でベトナム人労働者が増えているのか、国民性も合わせて紹介しました。それでは、会社でベトナム人を受け入れることになったら、どういった点に注意すれば良いのでしょうか。

ベトナムに限らず外国人労働者の雇用における注意点と重複しますが、簡単にみていきましょう。

社員に事前説明を行っておく

グローバル化によって、外国人労働者の受け入れは日本でも決してめずらしいものではなくなってきました。しかし、これまで日本人だけだった職場に外国人が加わるとなると、「言葉は大丈夫だろうか」、「文化の違いは大丈夫だろうか」と、不安に思う社員も少なくありません。

突然受け入れを実行するのではなく、社員に事前に外国人労働者を受け入れることを周知しておくことが大切です。

マニュアルや研修制度を充実させる

日本語が第一外国語になっているベトナムですが、日本語の習得度合いは個人で異なります。現地の日本語についていけない人もいるでしょう。ベトナム人労働者が不満を抱えないためにも、受け入れのためにマニュアルや研修制度を整備しておくことが大切です。

また、業務内容だけでなく、日本での生活のしかた、考え方など細部までマニュアル化しておくと、ベトナム人が日本で働きはじめたときのギャップと不安を軽減することができるでしょう。

勤怠中だけでなく生活面でもサポート

ベトナム人労働者に限らず、企業で外国人を受け入れる場合、勤務外の生活のサポートも必須です。住居探しや役所の手続きへの同行、近隣案内など、受け入れのためにしっかり体制を整え、細かな部分までサポートできるようにしておきましょう。

このように、ベトナム人労働者の受け入れはメリットがありますが、多くの準備が必要です。しっかり準備を整えたうえで、受け入れを実施することをおすすめします。

ベトナム人労働者の受け入れフロー

それでは、実際にベトナム人を受け入れることになったとき、どのような流れで雇用すれば良いのでしょうか。外国人労働者に共通する雇用のフローを簡単にみていきましょう。

1.求人サイトなどで募集する

ハローワークなど公的機関のほか、外国人労働者を対象とした人材紹介会社、求人サイトなど、求人が掲載できる媒体を使って募集をかけます。詳しい募集方法については、「外国人を募集する方法!ポイントを解説」からも確認できます。

2.応募してきた方の就労ビザを確認する

就労ビザがない場合、外国人を日本で働かせると不法就労となるため、就労ビザの確認が必須です。

ベトナム人など外国人からの応募があったとき、応募してきた求職者が持っている就労ビザと、採用後の業務で必要な就労ビザが一致しているか確認します。一致しなかった場合は、採用後の変更が必要です。就労ビザ(在留資格)については、「外国人採用を進める前に!きちんと理解しよう「在留資格」」で詳しく紹介しています。

3.自社で受け入れ可能かを確認

労働者に就労ビザの取得が義務付けられているように、企業も外国人雇用のための環境整備を実施する必要があります。たとえば、ベトナム人が理解できる言葉で、雇用契約書を作成しているかなどの受け入れ体制の整備が必要です。

詳細は、「厚生労働省外国人労働者向けモデル労働条件通知書」で確認してみてください。

リンク:「厚生労働省外国人労働者向けモデル労働条件通知書」(厚生労働省)

4.出入国在留管理庁へ就労ビザの変更を申請する

就労ビザの確認時に、これから就かせたい業務と就労ビザが一致していなければ、変更しなければならないと説明しました。手続きでは、業務内容や労働者の学歴・実務経験などを証明する書類などが必要です。必要な書類の準備やすぐに作成できる体制を整えておきましょう。

5.雇用する

就労前のビザが異なる場合、新たなビザの審査にとおった段階で、正式に雇用できるようになります。

まとめ

ベトナム人労働者の国内での数は年々増加傾向にあり、アジア各国の中でも上位に位置しています。これからますます増えると予想されるベトナム人労働者。自社に受け入れる際は、しっかり体制を整えることが大切です。

Workinでは、ベトナム人労働者の雇用に関連する記事をはじめ、外国人採用に関する記事を多数紹介しています。

ベトナム人をはじめとする、外国人労働者を受け入れる準備を進められる際は、ぜひWorkinを活用ください。