広島県ってどんなところ？

晴天の日が多い暮らしやすい地域

広島県は、中国地方最大の都市です。北に中国山地、南に瀬戸内海と、山と海に南北を挟まれた地勢です。また、瀬戸内海のさらに向こう側には四国山地があります。雨や雪の降る日は少なく、1年を通して晴天の日が多い暮らしやすい地域といえます。広島市や呉市、福山市など、県の南部に当たる市町村は瀬戸内海に広く面しており、そのため水産業や、臨海部を利用した工業が県の主要な産業となっています。瀬戸内工業地帯の中心的な役割である、鉄鋼業や造船業が盛んです。特に呉市は、戦時中に軍港があり軍艦の建造を行っていた地域として、現在でも、国内における造船業の中心的存在になっています。その他、広島市で自動車や食品、三次市で電子機械、廿日市市で木材加工品など、様々な製造品が造られています。ものづくりに関連した産業が非常に強い県であるといえ、求人ニーズが高くなっています。また、干満の差が激しい瀬戸内海は豊かな漁場としても知られており、広島県では県を代表する特産品の牡蠣を養殖しています。広島県は牡蠣の生産量で全国シェアの半数以上を占めており、高級ブランド品として評価されています。

ものづくり関連産業の振興

広島県はものづくりに力を入れており、県内のオンリーワン・ナンバーワンの企業を積極的にアピールし、周知に務めています。県内には高度な先端技術産業や伝統工芸品など、新旧様々な製造品の企業があり、広島県のものづくり関連産業の振興を支えています。産業の成長を支える教育機関や技術センターなどの学術機関などの数も多く、国内のものづくり産業の最先端にある県といえるでしょう。また、製品の製造を支援するだけでなく、販路の拡大を推進する事業も行われています。販路を拡大することによって製造企業の売上を向上させるだけでなく、そこから雇用の活性化や人材の発掘など、地域の人づくりまで含めて見据えており、人と企業の結びつきを担う政策といえ、今後の求人動向が注視されます。また、広島県では、特産品である牡蠣のブランドイメージを向上させると共に、観光客や地元住民に手軽に楽しんでもらえるよう、様々な取り組みを行っています。「ひろしまオイスターロード」では、「瀬戸内　海の道構想」の一貫として、牡蠣を提供する牡蠣小屋のオーナーを募集するなどの事業を行っています。また、牡蠣のシーズンには毎年「かき祭り」を行うなど、県の総力を挙げて牡蠣をアピールしています。

企業立地促進助成制度の充実と拡充

広島県では、2012年4月から企業立地促進助成制度の充実と拡充を行っています。今後の成長が見込めるエネルギー産業や環境対策などの事業も助成金の対象の盛り込み、支援体制をより強化しました。先端産業・成長分野産業に関しては、設備投資に対して最大35億円までの助成金が受け取れるなど、将来を見据えた強力な支援を行っています。さらに、2014年度からは県営の産業団地の分譲価格を全般に渡って平均4割程度引き下げるなど、他の地域に例を見ないほどの充実した助成制度を実施しています。

そういった支援と共に、産業の成長を根底から支える、最新技術の研究機関や人材を生み出す学術機関なども集積しています。さらに、高度に整備された空路及び航路による輸出入のコスト削減など、恵まれた条件を兼ね備えた工業地として高く評価されており、企業誘致政策が実を結びつつあります。また、中国地方は他の地域と比べて電力供給量が安定しており、電気利用料も抑えられています。そのため、ランニングコストの面においても強みがあります。地震や津波、台風や落雷などの自然災害も起こりにくく、企業にとってリスクの少ない安心できるエリアといえるでしょう。

温暖な気候で過ごしやすく、中国地方で最大の都市であるという条件も、企業に所属する従業員が働きながら住む場所としては魅力的な条件です。地域に根付く、長く成長し続けることを期待する企業が拠点を構えるには、最適な環境が整っています。

サービス業での積極的な取り組み

広島県では、観光業を始めとするサービス業でも積極的な取り組みを行っています。広島県内には、世界遺産である原爆ドームや厳島神社など、文化的にも歴史的にも重要な役割を持つ観光スポットが各地に点在しています。そのため、広島県には国内外から毎年多くの観光客が訪れており、飲食店や販売店、宿泊施設などのサービス業も盛んです。観光県としての魅力を発揮するために、エコツーリズムの充実や美しい景観の保守保全、広島県の情報をインターネットなどの媒体で広く公開するなど、積極的な取り組みが行われています。

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