富山県ってどんなところ？

「天然のいけす」富山湾

富山県は、北陸地方に位置し、山、川、海など美しく豊富な自然に囲まれています。山間地には立山連峰、日本海側には富山湾があります。富山湾は「天然のいけす」と呼ばれる、魚介類が豊富な海です。富山湾では、1年を通して様々な海産物が水揚げされています。富山湾は、特異な地形をしており、その影響で多様な生態系を生み出しています。富山湾は急激に深なる地形で、海底にはたくさんの谷が点在しています。海底にできた谷は、魚にとって最適な棲家となっています。また、冬場に立山連峰に降る雪は、春になると雪解け水となり富山湾に流れます。富山湾に注ぎ込む雪解け水は豊富なミネラルや栄養素を含んでいることから、海によい影響を与えています。よい条件が重なった富山湾が、様々な種類の魚介類にもよい影響をあたえ、海の恵みを富山県にもたらしています。富山県は漁業が盛んに行われており、県の基幹産業の1つとなっています。水揚げされた魚介類の加工工場などもあり、食品加工業も盛んに行われています。また、港や市内には新鮮な海の幸を味わうことができる、飲食店が多くあり、観光客や地元の人々に愛されています。富山県には、豊かな自然の資源を利用した漁業や観光業が根付いており、県の産業の中心となっています。

技術力を活かした新産業の創出

自然の資源を活かし漁業や観光業に特徴を持つ富山県では、そのほかにも、様々な取り組みを行っています。富山県では県内企業に対し、グローバル化や情報化への取り組みを推進しています。また、富山県では新事業への取り組みや、新分野の開拓にも力を入れています。ものづくり技術を持つ富山県は、その技術力をより大きく飛躍させるため、技術力を活かした新産業の創出を進めています。その中で、一番力を入れて取り組んでいる事業は、医薬、バイオ技術、電子技術を融合させた事業です。このプロジェクトは「とやま医薬バイオクラスター」と呼ばれています。新しい医薬品や医療機器の研究開発を行い、研究開発の成果を事業に結びつける取り組みです。プロジェクトの進展で、富山には優秀な人材や開発資金、情報が集まり、産業や経済の飛躍も期待できます。

また、富山県では海洋深層水を利用した、新産業の創出を進めています。富山湾の深層水には、マグネシウム、カルシウムなどミネラルが豊富に含まれており、健康飲料、食品、医薬品などの分野から注目されています。海洋深層水の事業化、商品化は富山の新たな基幹産業になり得る可能性を含んでいるため、現在、海洋深層水の利用企業の開拓や商品販路の拡大に向けて取り組まれています。富山県ならではの海洋深層水の事業は、新しい基幹産業として、富山の経済大きく影響を与えることが期待できます。

企業誘致と助成金

富山県は、豊富な水や豊かな土地があり、また、高速道路、新幹線、港、空港など交通インフラも整っており、その強みを活かして、富山県では企業誘致も進めています。特に今後の成長が期待されるIT関連産業、医薬品関連産業、機械・金属関連産業の誘致を目標としており、これらの事業所には助成金を用意しています。例えば、工場の建設費用や新しい設備投資にかかる費用を助成金で補うことができます。

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