兵庫県ってどんなところ？

海と山の恵を受けた豊かな地形

兵庫県は、関西地方に位置しています。北は日本海、南は太平洋に面しています。また、県の中央部を東西に中国山地が連なります。このように、海と山の恵を受けた豊かな地形を持つ兵庫県では、農林水産業がバランス良く発展しています。北部の但馬地域では、肉用牛、乳用牛、豚、ブロイラーといった畜産が盛んです。特に、但馬牛は全国的にみて知名度もあり、県を挙げて生産拡大を進めています。南西部の播磨地域は、野菜を中心とした近郊農業が盛んです。また、酒米の栽培も行われています。北東部の丹波地域も酒米と黒豆の栽培が盛んです。丹波の黒豆は大きくて味も良いとして、高評価を得ています。南東部の阪神地域は、野菜、果実、花きなどの都市農業を行っています。兵庫県本土から離れた淡路島は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、玉ねぎ、レタス、白菜、キャベツなど、多くの野菜が生産されています。海に囲まれているため漁業も盛んで、イカナゴ、タコ、海苔の産地として有名です。兵庫県は、「ひょうご安心ブランド農産物」という独自の認証制度を設けることによって、より安心・安全な農産物の生産に努めています。

産地・団体・行政一体となった生産

兵庫県は、農業を推進するための様々な取り組みを行っています。その1つが、「エコファーマー」です。エコファーマーとは、持続性の高い農業生産を行う農業者を意味し、化学肥料や化学合成農薬の使用を減らしながら土造りをおこないます。2016年3月の時点で、県内の1400を超える生産者が、エコファーマーに認定されました。兵庫県では、自然環境と共存できる農業を推進しています。兵庫県では、酒造用に用いられる酒米の生産量が全国1位です。酒米は、比較的安定した需要が得られる作物です。特に、兵庫県産の酒米は、酒造メーカーからの評価も高く、増産も求められています。兵庫県では、酒米産地、農業団体、行政などが一体となって上質な酒米をより多く生産することを目指しています。

産業立地促進制度

兵庫県は、県内の産業活性化を目指して、産業立地促進制度を設けています。その具体的な内容は、特定地域に新事業所を立地する企業に対しての税制上の優遇措置、設備投資や省エネ設備などに対する助成金制度、低金利の資金融資です。兵庫県では、健康・医療関連産業や環境・エネルギー関連産業を、県の成長産業であると位置づけています。それらの産業をより発展させることを目的とした取り組みとして、産官学が連携して行う共同研究に対しての研究資金補助です。なお、対象となる産業分野は、先端医療関連、次世代エネルギー・環境関連、高度技術関連の3つで、これらの分野に関わる県内企業には、県からの補助金を受けながら、最先端の研究活動を行うチャンスがあります。