福井県ってどんなところ？

盛んな林業と整備支援施策

福井県は、北陸地方に位置しています。県内の全域が降雪地域ですが、その中でも県の北側は特別豪雪地帯にも指定されている地域があり、山が多いのが特徴です。対して南側は対馬海流の影響もあり、冬でも比較的暖かい環境です。福井県は県土の半分以上が森林で、林業が盛んです。林業従事者への支援や森林の整備、県産材を使用した住宅の建築支援など、関連する施策もいくつか行われています。これから林業に従事しようとする人に対する支援も行い、後進の育成にも力を入れています。農業では、稲作が盛んに行われています。福井県はコシヒカリが生まれた地としても知られています。このほか、ネギや大根、ナスなども栽培され、全国に向けて出荷されています。これらの農作物は、県の主導によりブランド化が進められています。県産米の販売力の強化や営業方法など、福井の特産品を全国に向けてアピールされています。また、民間企業と連携した農業関連産業の創出なども行われて、農業への取り組みに力を入れています。

農業とエネルギー産業

福井県では「福井新々元気宣言」のもと、元気な福井県を目標にしています。この政策の中のひとつとして、福井県産の米の販売力強化があげられます。福井県はコシヒカリの生産が盛んに行われていますが、これらを更に品質によって分類し、これまで以上に品質管理を徹底し、消費者の求める品質を維持する取り組みが行われています。生産側としても品質のよいブランドとしてブランド力の強化を促すことができます。ほかに消費者の好みに合わせた新品種の開発なども行われ、九頭竜川地域の水田開発で良品質米の生産も計画されています。そのほかのアグリサポーターや広域作業受託組織によって、地域に合わせた農作物の栽培が進められています。また、福井の気候にあわせた農作物の生産に関して、各地域独自の栽培技術の指導を行ったり、加工施設を整備することで生産を促進しています。福井県では、エネルギー産業にも力を入れています。もともと福井県には10基を超える原子力発電所があり、エネルギー産業に対して高い関心を持っています。現在は新エネルギーの開発・普及の促進を目標に、太陽光発電設備の導入補助や、地球温暖化防止活動推進センターの設置などを行っています。また、地域主導型再生可能エネルギー等事業化促進事業も行われ、再生可能エネルギーの事業化にも取り組んでいます。近年は特に県産材の利用拡大と合わせて、住宅での木質バイオマス発電の研究及び導入が盛んに行われています。

地域産業活性化計画

福井県では、地域産業活性化計画が進められています。この計画は県北部の嶺北地域、県南部の嶺南地域の2箇所で行われていて、嶺北地域では自動車関連産業、化学関連産業、健康長寿関連産業、物流関連産業などの誘致に積極的です。嶺南地域では新エネルギー・省エネルギーなど関連産業、健康長寿関連産業、ICT関連産業、物流関連産業などの誘致が行われています。両地域にも工業技術センターや産業支援センター、エネルギー研究センター、大学、高専といった技術支援施設があるため、技術向上支援も幅広く行われています。また、福井県は誘致に関する様々な助成制度があります。企業立地促進補助金や税制上優遇措置、企業受入支援金といった制度があります。これらの制度は各工業団や市町村でそれぞれ受けることができます。

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