秋田県ってどんなところ？

名産品を育む条件

秋田県は、東北地方に属している地域です。県の西側は日本海に面しており、東側は岩手県に面しています。また、周囲は奥羽山脈が伸びています。西は日本海に発生する対馬海流によって温暖で、東は奥羽山脈が寒風を遮り温度が高くなるため、昼夜の温度の差が激しいです。このような気象条件に加え、水源にも恵まれており、秋田県の名産品である米を栽培するのに適した条件がいくつも揃っています。秋田県では、年間約60万トンもの米が生産されています。代表する米は、あきたこまちですが、その他にも新しい米が開発されています。また、秋田県では米作りを始めとした農業が、将来に展望を持って行えるような取り組みがされています。

環境への配慮と経営基盤への行政支援

秋田県では、農業をさらに活性化させるために、経営の基盤を強化する取り組みが行われています。取り組みには、農地の集積や農業経営の法人化や複合化などがあり、今までの農業よりさらにステップアップするため、行政からも支援されています。現在、秋田県にある集落型の農業法人数は180を超えています。そこで、集落営農組織の法人化を加速させると共に、営業規模を大きくするために認定農業者を選出して、集積した農地の主体となる経営の基盤を作り上げようとしています。また、行政だけでなく地域の農家によっても活性化が行われており、認定農業者が新規の掘り起こしを行い、若手の農業者の教育を実施しています。研修では、人材教育はもちろんのこと、経営をするための支援や、異業種交流会、社会支援活動の体験なども行われています。このような秋田県の農業を活性化させる働きにより、中山間地域による園芸作物の本格化が進み、女性や若者が農業に関心を持つようになりました。農作物の栽培がさらに盛んになることで、地域特産物生産の拡大化や、新しい特産品の開発なども行われています。それに伴い、秋田県では特産品の開発コンクールが開かれています。さらに、地域特産物生産の拡大や、新しい特産品が開発されることで、加工品工場の需要も高まります。そこで、秋田県では廃校になった学校を加工施設として利用するという検討も行われています。製造から加工まですべて秋田県内で行うことで、働く場所が増えるなどの地域活性化を目指しています。

また、秋田県ではバイオマスボイラーなど導入も行われており、環境への配慮も積極的です。バイオマスは、家畜の排泄物や生ごみなどから生まれる再生が可能な有機資源のことです。これらの有機資源を利用して動かされたバイオマスボイラーは、施設内の暖房などのエネルギーに充てられています。秋田県では、ビニールハウスを利用して花の栽培も盛んに行われています。県内では、1500戸以上のビニールハウスがあり、キクやバラなどが栽培されています。これらの花を栽培しているビニールハウスの暖房にバイオマスボイラーのエネルギーを使用することで、環境への配慮も行われています。

積極的な企業誘致

秋田県では、企業への誘致も積極的に行われています。秋田県は、豊かな自然環境があり、観光地も多く、昔ながらの伝統や祭りなども行事も多く開催されています。また、住宅面積が広く、物価も安いので暮らしやすい地域であるといえます。このほかにも、物価が安いということは事業を行う際にも大きなメリットであり、経費の負担も低くなります。さらに、秋田県は新幹線の駅や空港、高速道路などが存在しており、交通のアクセス網の利便性も高いです。新幹線を利用すれば、東京まで4時間弱で行くことができます。秋田空港、大館能代空港では国際便も定期的に発着しており、海外へも行き来しやすく、国際的なビジネスをしている方でも仕事しやすい地域だといえるでしょう。その他にも、大学と企業が共同で研究や開発を行っているところもあり、優秀な人材を県内で確保することができます。また、秋田県は大きな土地を有しているため、工業団地をリース利用することが可能です。また、購入する際にも貸付制度や割賦分譲制度を設けており、起業に必要なイニシャルコストを削減ができます。よって、近年では電子部品やデバイス産業を始めとし、コールセンターや情報処理などの新しい事業を行う企業が多く見られます。このように秋田県には、企業誘致に対する魅力がたくさんあります。また、県から援助金が支払われることもあり、新しい事業分野の企業を誘致する取り組みも活発となっています。